島根県 石見神楽恵比寿

島根県西部(石見地方)には、古くから「石見神楽」という伝統芸能があります。これは、その年の豊作や豊漁を祈願・感謝し、神々に捧げる歌や踊りのことです。

神楽そのものの始まりは「天の岩戸」神話まで遡るとされ、その歴史はとても深いものがあります。かつては神職により演じられていましたが、明治以降は民間の氏子が担い手となり、現在まで受け継がれております。

昭和45年の大阪万博をきっかけに、石見神楽のショー的要素も発展しました。当時一頭や二頭だった大蛇も四頭や八頭というものに主流が替わったりし、発展してきました。

本来の神社での例祭はもとより、近年では神楽大会や各種イベント、式典、商業施設での催しなど1年を通じて演じられる石見神楽。華やかな衣装や表情豊かな面を身につけた舞子が、太鼓や笛の囃子に合わせ、30以上の演目を舞う姿は観る者を魅了します。

 

石見神楽の代表演目である『恵比須』は恵比須様の神徳を称えると共に、ご覧いただく皆様の開運招福・金運円満、商売繁盛、豊漁祈願などを願い、舞われます。
あらすじは美保神社の御祭神である恵比須様が、美保の崎で鯛を釣る姿を舞います。ユーモア溢れる恵比須様が大鯛を釣る途中、撒き餌として飴を撒きます。それは福飴として延命長寿、福徳円満などのご利益があるとされています。島根県でも愛されキャラの恵比須さん。大阪のみなさんの商売繁盛としても親しみのある島根の神様です。

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